AI脚本作成10 AIチャットの脚本のメリット・デメリット

ChatGPTやGoogleやBingのAIなど一般に使われるAIチャットをシナリオコンクールで使うメリットとデメリットまとめました。AIチャットをシナリオコンクールで使うデメリットから書きます。

AIチャットにシナリオコンクールの傾向を指定してアイデアを考えてもらう人が多いですが、AIチャットは同じ質問には同じサイトを参照して回答を作成するので、同じような答えを返します。AIチャットにアイデアを考えてもらうと、同じアイデアでシナリオコンクールに応募することになりデメリットです。
AI脚本作成02 AIチャットが参照するサイトまとめ 傾向と対策19 シナリオコンクールの傾向の一覧

AIチャットに脚本を書いてもらったり添削してもらうと、ハリウッド式の脚本の書き方に変更されてしまうことがあります。AIチャットがお手本にするような日本の脚本があまり公開されてないのが原因です。
AI脚本作成04 AIチャットに脚本を添削させた結果

シナリオコンクールは日本の脚本の書き方を想定した枚数です。創作テレビドラマ大賞では「45分尺の映像ドラマを50~55枚で書けるか否かも、プロとしての資質が問われる」と書かれています。ハリウッド式の脚本の書き方ではト書きなどが多く、ドラマ化すると放送時間が短くなるのでデメリットです。
創作テレビドラマ大賞 よくあるご質問

AIチャットに脚本を添削してもらうと、AIチャットは多い方が正しいと思うので、よくある話でよくある登場人物に変更されてしまいます。よくある話はシナリオコンクールでは評価が下がりデメリットです。
AI脚本作成08 AIチャットの評価方法と評価基準

AIチャットに脚本の添削を頼むと、シナリオスクールの公式ホームページやシナリオスクールの生徒のブログの内容を参照するので、AIチャットは初心者向けのシナリオスクールの教え方で脚本を添削します。
AI脚本作成05 AIチャットは無料のシナリオスクール

私が実際にフジテレビヤングシナリオ大賞、テレビ朝日新人シナリオ大賞、創作テレビドラマ大賞など応募数が多いシナリオコンクールの受賞者が通っていたシナリオスクールを集計してみると、シナリオコンクールの大賞受賞者はシナリオスクールに通わず添削も頼まない独学の人が意外と多かったです。
脚本家学校09 受賞者が多いシナリオスクールの比較

AIチャットが考えた物語は小説投稿サイトの盗作が多いので、シナリオコンクールで使うと盗作と判断されデメリットです。脚本を公開すると、文字数制限に関係なくAIチャットに脚本を評価してもらえますが、AIチャットに参照され、シナリオコンクールの応募前に盗作される可能性がありデメリットです。
AI脚本作成09 AIチャットの盗作が小説投稿サイトの理由

AIチャットには不得意な分野もあります。AIチャットにコメディを頼むと、アメリカンジョークのようなものになります。AIチャットが英語で考えて日本語に翻訳しているのが原因です。AIチャットは悪用しないように制限がかけられているので、内容によってはAIチャットに拒否されるのもデメリットです。

AIチャットはシナリオコンクールでは使えないです。人間が書いてないからではなく、AIチャットにアイデアを考えてもらったり脚本を書いてもらうと、AIチャットを使っている他の人と似たような作品になるからです。シナリオコンクールの審査員は個性的な作品を評価するので、AIチャットはデメリットです。

AIチャットをシナリオコンクールで使うデメリットを書きましたが、AIチャットはデメリットばかりではありません。AIチャットは大量のアイデアを考えることができるので、それ以外のアイデアを考える使い方ならメリットがあります。AIチャットにあらすじや脚本の感想を聞けるのもメリットです。

あらすじや未完成の脚本でもAIチャットなら大丈夫なので、AIチャットに客観的な感想を聞いた方がいいです。シナリオコンクールの審査員は脚本以外の情報を何も知らない状態で審査するので、過去の脚本を知っている人や知り合いの感想よりも、AIチャットの客観的な感想の方が審査員の感想に近いです。
AI脚本作成06 AIチャットの評価は人間より正確

シナリオコンクールに応募する脚本の添削を頼むと長時間待たされますが、AIチャットなら一瞬です。添削を長時間待っている間に、AIチャットなら何度も感想を聞いて脚本を修正できます。お金も時間もかけて添削してもらうより、AIチャットに添削内容を指定して無料で感想を聞いた方が効率がいいです。
AI脚本作成07 AIチャットは無料の通信添削講座

AIチャットは脚本以外にも小説の書き方などを参照して感想を答えます。シナリオコンクールに応募する脚本はいろいろな考え方の感想を聞いた方がいいです。実際にシナリオスクールで書いた脚本について、AIチャットに脚本やあらすじの感想を聞いてみると、AIチャットの感想はなるほどと思う内容でした。
AI脚本作成03 AIチャットに脚本の感想を聞いた結果

AIチャットのアイデアを使うと他人と似た作品になるので使えませんが、AIチャットを補助的に使うと早く書く手助けをしてくれます。AIチャットはアイデア段階でも未完成でも感想を聞けます。変更するたびにAIチャットに感想を聞けば、悪いところを直したら良いところも無くなったなどにも気づけます。

特に自分では斬新なアイデアと思っている脚本に対して、同じような作品が既に存在しているとAIチャットが教えてくれるのは、素晴らしいです。シナリオコンクールの審査員は似たような作品があるだけで評価を下げるので、似たような作品がある脚本は修正するよりも、諦めて別の脚本を考えた方がいいです。

人間に脚本の感想を聞いても、どこかで見たことあるような話だから応募しない方がいいとは言ってくれません。脚本の添削は商売なので、受賞できそうもない脚本でも改善点をアドバイスしてくれます。脚本の勉強ならそれでいいですが、シナリオコンクールではAIチャットの客観的な感想の方が役に立ちます。

締め切りギリギリに脚本を書く人は感想を聞けませんが、AIチャットを使えば、いつでも何度でも一瞬で感想を聞けます。早めに初稿を完成させて知り合いに感想を聞いて添削を頼むのが良いと思われていますが、AIチャットを使えば、同じようなことが無料で短時間で自分のペースでできて効率がいいです。

AIは生成AIとして作品を作ってもらうと他人と似た作品になったり盗作になったりデメリットが多く、自分で作った方が早いです。AIはAIチャットとしてシナリオスクールの代わりに脚本の勉強に使ったり、他人に読んでもらう代わりに自分が作った作品の感想を聞いたり補助的に使うとメリットが多いです。
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