脚本家学校06 20枚シナリオのシナリオ・センター課題の一覧

課題400字詰め原稿用紙枚数講座名・同じような課題の講座名
シナリオ・センターのシナリオ8週間講座の20枚シナリオの課題の一覧
身辺雑記1枚8週間講座01基礎科02作家養成講座01
迷っている人1.5枚8週間講座02基礎科03作家養成講座02
イライラしている人2枚8週間講座03基礎科04作家養成講座03
出会い2.5枚8週間講座04基礎科05作家養成講座04
一年後3枚8週間講座05基礎科11作家養成講座06
魅力ある叔父さん3.5枚8週間講座06基礎科09作家養成講座14
ラブシーン4枚8週間講座07基礎科06作家養成講座07
シナリオ・センターのシナリオ通信講座基礎科の20枚シナリオの課題の一覧
シナリオの書き方0.5枚基礎科01
身辺雑記1枚基礎科028週間講座01作家養成講座01
迷っている男1.5枚基礎科038週間講座02作家養成講座02
イライラしている人1.5枚基礎科048週間講座03作家養成講座03
出会い2枚基礎科058週間講座04作家養成講座04
ケンカまたはラブシーン2.5枚基礎科068週間講座07作家養成講座05作家養成講座07
別れ3枚基礎科07作家養成講座10
万年筆3.5枚基礎科08
おじさん5枚基礎科098週間講座06作家養成講座14
非常口7.5枚基礎科10
一年間10枚基礎科118週間講座05作家養成講座06
卒業10枚基礎科12
シナリオ・センターのシナリオ作家養成講座の20枚シナリオの課題の一覧
身辺雑記 (原稿用紙の書き方の確認なので内容は添削されない)1枚作家養成講座018週間講座01基礎科02
迷っている人1.5枚作家養成講座028週間講座02基礎科03
イライラしている人2枚作家養成講座038週間講座03基礎科04
出会い2.5枚作家養成講座048週間講座04基礎科05
喧嘩3枚作家養成講座05基礎科06
一年後3.5枚作家養成講座068週間講座05基礎科11
ラブシーン4枚作家養成講座078週間講座07基礎科06
別れのセリフ (生徒同士の人気投票用で授業中に書く)1.5枚作家養成講座08
再会4.5枚作家養成講座09研修科14
別れ5枚作家養成講座10基礎科07
7.5枚作家養成講座11本科19
ハンカチ10枚作家養成講座12本科01
兄弟(姉妹)10枚作家養成講座13本科11
魅力ある叔父さん10枚作家養成講座148週間講座06基礎科09
回想・秘密10枚作家養成講座15
企画シート (売りやテーマなどA4で1枚の企画書)1枚作家養成講座16
企画書4枚作家養成講座17
コンクール用あらすじ2枚作家養成講座18
憎しみ10枚作家養成講座19本科15
10枚作家養成講座20本科09
よろこび10枚作家養成講座21本科16
原作もの (児童書「赤い屋根」の脚色)10枚作家養成講座22
シナリオ・センターの本科(ゼミナール本科・通信本科)の20枚シナリオの課題の一覧
ハンカチ10枚本科01作家養成講座12
マッチ10枚本科02
帽子10枚本科03
写真10枚本科04
10枚本科05
時計10枚本科06
すすき10枚本科07
10枚本科08
10枚本科09作家養成講座20
軽井沢10枚本科10
姉妹(兄弟)10枚本科11作家養成講座13
親子10枚本科12
姑と嫁10枚本科13
ヒモ10枚本科14
憎しみ10枚本科15作家養成講座19
よろこび10枚本科16作家養成講座21
かなしみ10枚本科17
おせっかい10枚本科18
10枚本科19作家養成講座11
盗む10枚本科20
シナリオ・センターの研修科(ゼミナール研修科・通信研修科)の20枚シナリオの課題の一覧
魅力ある男10枚研修科01
魅力ある女10枚研修科02
復讐10枚研修科03
背信10枚研修科04
誘惑10枚研修科05
10枚研修科06
宿命10枚研修科07
不安10枚研修科08
結婚式10枚研修科09
葬式10枚研修科10
10枚研修科11
10枚研修科12
古痕 (ふるきず)10枚研修科13
再会10枚研修科14作家養成講座09
男と女10枚研修科15
裏切りの一瞬10枚研修科16
憎しみの一瞬10枚研修科17
愛する一瞬10枚研修科18
別れの一瞬10枚研修科19
記者10枚研修科20
刑事10枚研修科21
教師10枚研修科22
医者10枚研修科23
弁護士10枚研修科24
メロドラマ10枚研修科25
サスペンスドラマ10枚研修科26
アクションドラマ10枚研修科27
喜劇10枚研修科28
ホームドラマ10枚研修科29
時代劇10枚研修科30
シナリオ・センターの講座と修了後の進級先の講座の一覧
シナリオ8週間講座 → ゼミナール本科 → ゼミナール研修科
シナリオ通信講座基礎科 → 通信本科 → 通信研修科
シナリオ作家養成講座 → ゼミナール研修科

私が通っていた当時のシナリオ・センター(通称シナセン)の課題は以上です。枚数は400字詰め原稿用紙の枚数です。初めはなぜか200字詰め原稿用紙に手書きですが、途中からパソコンを使って400字詰めで印刷してもよくなります。最大で200字詰め原稿用紙20枚なので、20枚シナリオと呼ばれています。

20枚シナリオの課題は初心者コースで課題や順番が変更されることはありますが、ゼミナール本科・通信本科・ゼミナール研修科・通信研修科は毎回同じ課題です。最上位のコースの作家集団に課題はなく好きな脚本を書きます。通信作家集団はシナリオコンクール用など長編を6か月に2本添削されます。

20枚シナリオがなぜ20枚なのかというと、ストーリーを書かないようにするためです。20枚なら10分ぐらいのシークエンス(話のかたまり)しか書けず、ストーリーにならないという理由で20枚になりました。どんなに長いドラマもシークエンスの集まりなので、基本の長さを覚えるというのも理由です。

20枚シナリオは課題の意図さえ表現できていればいいという勉強方法なので、課題の意図を知らずに課題をお題のようにして書いても意味ないです。課題の意図は20枚シナリオを生み出した新井一さんの著書「シナリオの技術」に載っています。課題が重要ではなく、課題の意図を表現することが重要です。

例えば、ハンカチの課題の意図は日常の身の回りにある小道具を使うことです。身の回りにあるものなら何でもいいと書かれています。マッチの課題の意図は小道具の意外な使い道です。マッチが出てくるだけの20枚シナリでは意味ないので、小道具を意外と思うような使い方で使わなければいけません。

20枚シナリオは、マッチを普通に使っていた時代に考えられた勉強方法です。課題の意図を理解していれば、今は使うだけで意外なマッチで20枚シナリオを書いても意味ないと分かるはずです。マッチは例なので、普通に使う物に変えます。課題の意図を理解しないで20枚シナリオを書いても意味ないです。

また、20枚シナリオは作品としては全く未完成、むしろ未完成でなくてはならないと書かれています。20枚シナリオはストーリーの都合に合わせた人間ではなく、生きた人間を描くための勉強方法です。シナリオコンクールに応募するようなストーリーのある作品では、20枚シナリオを書く意味ないです。

20枚シナリオは意味ないと言われています。短いストーリーを書けるようになるだけという理由です。20枚シナリオはストーリーを書かないと決められていますが、実際はストーリーを書いてしまう人が多く、そういう人は短いストーリーを書けるようになるだけで、20枚シナリオを書いた意味ないです。

なぜ20枚シナリオでストーリーを書いてはいけないかというと、課題の意図を表現する以外のことを考えてしまうからです。課題の意図を表現できたかだけを評価して、作品として批判してはいけないのが、20枚シナリオの勉強方法です。勉強方法を理解しないで、20枚シナリオを書いても意味ないです。

シナリオ・センターに通っている人でも、ストーリーを書いたり課題の意図を表現できていなかったりします。私もそうでした。20枚シナリオを発表したときに褒められやすいので、事件が起こる作品を書いていました。私がシナリオ・センターで書いた20枚シナリオの課題「魅力ある男」は公開しています。
脚本の直し02 シナリオスクールの課題の脚本

20枚シナリオでシナリオコンクールに応募するようなストーリーのある作品を書いた方が効率良さそうですが、どっちも中途半端になるだけです。20枚シナリオは課題の意図を表現することだけに集中し、20枚シナリオとは別でシナリオコンクール用の長さのストーリーのある作品を書いた方がいいです。

20枚シナリオの課題を全て書いたのに受賞できない人は、20枚シナリオは意味ないと言いますが、勉強方法を間違っていたと疑った方がいいです。シナリオ・センターは20枚シナリオの勉強方法が間違っていても、やり直しになりません。間違った勉強方法なら20枚シナリオを全て書いても意味ないです。

課題の意図を表現して、ストーリーを書かない未完成の作品が20枚シナリオの正解です。すぐに書けます。ただ、つまらないです。20枚シナリオを書いても意味ないのではと不安になりますが、ストーリーは誰でも書けるので、ストーリー以外の実力をつけるための勉強方法だと理解しないと意味ないです。

20枚シナリオは、講師に添削されたり授業で朗読すると思うと、ストーリーのある作品を書いてしまいます。他人に評価されたいと思って書くので、他人を相手に正しい勉強方法で20枚シナリオを書くのは難しいです。20枚シナリオの正しい勉強方法を実現するには、独学するしかないと思います。

20枚シナリオの正しい勉強方法は、20枚シナリオを生み出した新井一さんの著書「シナリオの技術」(「シナリオの基礎技術」の続編)を読んで理解するしかないです。20枚シナリオは意味ないという意見への反論も詳しく載っています。ただ、20枚シナリオの例がほとんど載っていないのが欠点です。

新井一さんの雑誌連載を引き継いでまとめた「一億人の超短編シナリオ実践添削教室」は一般公募の3枚シナリオの優秀作品が載っていて講評もあり、例が豊富で分かりやすいです。特にラーメンの課題は、ストーリーを書かないで生きた人間を描くとは、どういうことなのかが分かる良い例が載っています。

紹介した「シナリオの技術」や「一億人の超短編シナリオ実践添削教室」など脚本家の参考書の解説
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