脚本家学校08 シナリオ・センターの評判と独学

私が通っていたシナリオ・センター(通称シナセン)の評判ですが、生徒のブログやSNSを読むと講師の評判が悪いことがあります。同じ講師でも良い評判も悪い評判もあるので、講師との相性もあると思います。シナリオ・センターにはプロの脚本家の講師もいますが、脚本家じゃない講師もいるようです。

私がシナリオコンクールで受賞して、審査員の人にシナリオ・センター出身と話すと、脚本家じゃない講師が教えていると言われました。その審査員は他のシナリオスクールの講師のプロの脚本家です。他のシナリオスクールから見ると、シナリオ・センターは脚本家じゃない講師が教えていると評判みたいです。

日本シナリオ作家協会・シナリオ講座は「講師は全員プロの脚本家」と宣伝しているので、講師が全員プロの脚本家なのはシナリオスクールでは珍しいことなのかもしれません。プロの脚本家だったら教え方が上手いというわけではありませんが、実績のあるプロの脚本家は体験談なども聞けて、評判も良いです。

私はシナリオ・センターのシナリオ作家養成講座(初心者コース)では、評判の良いプロの脚本家の講師だったので受講して良かったです。ゼミナール研修科(実践コース)では、講師の評判や経歴を調べても何も分からず、ほとんど指導してくれず、通う意味ないので、私はシナリオ・センターを退会しました。

シナリオ・センターのホームページには講師の一覧や経歴を紹介するページがなぜか存在しませんが、たまにシナリオ・センターのブログのインタビューで講師の経歴が紹介されています。生徒から講師になっただけの講師もいて、名前を検索しても受賞歴や脚本を執筆した作品が全く見つからない講師もいます。

シナリオコンクールで受賞したくてシナリオ・センターに通うのに、受賞経験がない講師に教えられても意味ないです。受賞できるようになれるのか疑問です。評判が悪くシナリオ・センターの勉強方法を教えるだけの講師なら、シナリオ・センター創設者の新井一さんの本を読んで独学した方が早いし確実です。

「シナリオコンクールの9割の受賞者は、シナリオ・センターの受講生です」と評判を宣伝していますが、いつのデータでどのコンクールの何人中何人で9割なのかさっぱり分かりません。私が実際に応募数が多いシナリオコンクールの受賞者を集計した結果、シナリオ・センターはそんなに多くなかったです。

シナリオコンクールの受賞者が通っていたシナリオスクールを集計した結果まとめ
脚本家学校09 受賞者が多いシナリオスクールの比較

シナリオ・センターは受賞者が多いと評判ですが、料金が安く生徒数が多いので、比例して多くなるだけです。シナリオ・センター主催のシナリオコンクールは受賞者数が多く、受賞者はほぼシナリオ・センターの生徒なのも理由です。応募数が多いシナリオコンクールで受賞できないなら意味ないです。

シナリオ・センターには評判の良い講師も評判の悪い講師もいます。講師の評判を事前に調べて、評判が良く実績のある講師のクラスに入れないのなら、退会すればいいと思います。評判の良い講師でなければ、通う意味ないです。シナリオ通信講座の場合も添削している講師の評判を確認した方がいいです。

生徒に関しても、シナリオ・センターは課題を書けば実力に関係なく進級できるので、シナリオ・センターの作家集団(最上位コース)でもシナリオコンクールで受賞したことがない生徒は多いです。実力がある生徒はシナリオ・センターの課題を全て書く前にシナリオコンクールで受賞して退会していきます。

講師や生徒から評判がいいのにシナリオコンクールで受賞できない生徒もいますが、脚本の実力ではなく、シナリオ・センターの講師や生徒の好みに合わせた脚本を書く技術だけが上がっていると思います。シナリオ・センターだけで評判が良くても、シナリオコンクールで受賞できないなら意味ないです。

シナリオ・センターの20枚シナリオの課題は、1時間ドラマの中の1シーンをストーリーを書くのではなくドラマを描くことによって脚本の実力が上がります。1時間ドラマのダイジェストのような短編ドラマは簡単に書けて講師や生徒の評判もいいですが、ドラマになってない脚本を何本書いても意味ないです。

私がシナリオ・センターの夏合宿に参加した時に、シナリオ・センター出身の脚本家との交流会もありました。シナリオ・センターの課題を全て書いて作家集団まで進級しても、シナリオコンクールで受賞できず、脚本の募集に応募し続けて、募集が多いスマホのゲームの脚本家になる人が多かったです。

シナリオコンクールで受賞するためにシナリオ・センターに通うのは意味ないとは言いませんが、シナリオ・センターはとにかく脚本家になりたい人向けのシナリオスクールだと思います。シナリオ・センターは脚本の実力を上げるために通い、シナリオコンクールで受賞するための対策は独学した方がいいです。

シナリオ・センターを退会して数年が経って、時間に余裕ができたので私は脚本を勉強しなおすことにしました。シナリオ・センター以外の評判を調べて通っても、同じ結果になりそうなので、脚本を書かなくなったことと他人の脚本を聞いてもよく分からなかったことを独学で解決しようと思いました。

シナリオ・センターでは脚本を書かなくなったので、シナリオコンクールに応募することにしました。評判の悪い審査料で儲けようとするシナリオコンクールや、アイデアを欲しいだけの賞金が少ないシナリオコンクールもあるので、応募するのは審査料が無料で作品化されるか賞金1万円以上のものにしました。

賞金が高いほど、審査員も豪華で評判も良く、審査結果も詳しく解説されることが多いです。自分で映像化するなど脚本以外に時間がかかるものは応募しないことにしました。その時間で他に応募した方がいいからです。シナリオコンクールは少ないので、短時間で書けるラジオCMや短編小説にも応募しました。

もう1つの問題の、他人の脚本を聞いてもよく分からなかったのは、私が今までの人生で脚本をほとんど読んでこなかったからです。シナリオ・センターでは生徒が読んだ脚本を聞くだけでしたが、どうせならプロの脚本家が書いた脚本を読んだ方がいいと思って、月刊ドラマを片っ端から読むことにしました。

月刊ドラマはシナリオライター脚本家の志望者が読む月刊誌です。現在放送中のドラマの脚本やシナリオコンクール情報、受賞作の脚本や講評も載っていて、シナリオコンクールの傾向と対策には最適です。値段が高いので、古本屋で買うか大きめの図書館に行けば過去に発売されたものも無料で読めます。

以上のことから、月刊ドラマを片っ端から読み、とにかくシナリオコンクールに応募するようになりました。このブログはその記録を残すために始めました。ブログに残しておくと、さぼらずに続けられます。実際に受賞した作品やシナリオライター脚本家になるために独学で役に立ったことも記録しています。
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