AI脚本作成09 AIチャットの盗作が小説投稿サイトの理由

AIチャットのせいで盗作は増えましたが、AIチャットのおかげで盗作は発見されやすくなりました。AIチャットが登場した時に、AIチャットのせいで盗作が一気に増えたと話題になりましたが、人間が盗作を判断することは難しいです。AIチャットを使えば似たような物語がある盗作なのか一瞬で判断できます。

AIチャットの登場前からコンクールでは盗作がありました。盗作が受賞した例もあります。プロのコピーライターやコピーライター志望者が応募する第55回宣伝会議賞では、過去の予選通過作品と全く同じ作品を他人が応募して眞木準賞を受賞しました。受賞式後に作品が公開されて盗作と判断されました。
眞木準賞取り消しについて思うこと① : 宣伝会議賞のすすめ

脚本家志望者が応募する第5回フジテレビヤングシナリオ大賞では「『アンナ』のテーマ」が芥川賞の受賞作「光抱く友よ」とそっくりな内容で大賞を受賞しました。受賞式後に受賞した脚本が雑誌に掲載されて盗作と判断されました。公募ガイドの盗作の例で、小説をシナリオにした盗作と紹介されています。
月刊ドラマ 1992年09月 公募Q&A「著作権」 既存の作品に酷似した受賞作品を見つけたときは?

以上の盗作はAIチャットを使えば、受賞前に盗作と判断できる盗作です。コンクールにAIチャットを導入することで類似作品やAIチャットで作った盗作は発見でき、盗作か判断しやすくなります。盗作は類似点を証明する必要がありますが、AIチャットなら作業時間を大幅に短縮でき、盗作と判断できます。

ただ、盗作ではないのにAIチャットに盗作と判断されてしまうこともあります。これはAIチャットで確認できます。AIチャットに自分の作品の感想を聞いて「ユニークな作品ですね」とか「こういう作品は検索しましたが見つかりませんでした」と言われると、AIチャットに盗作と判断されてないと分かります。

AIチャットに「ジャンルは恋愛で舞台は遊園地の物語を考えてください」と頼むと、AIチャットは「遊園地の恋愛小説」でインターネットを検索して、小説投稿サイトで遊園地を検索した結果のページと恋愛ジャンルのランキングページを参照して、小説投稿サイトに投稿された小説に似た物語を作成しました。
AI脚本作成02 AIチャットが参照するサイトまとめ

小説投稿サイトはジャンル分けされていて、タグで細かく内容が指定され、あらすじがあるので小説の全文を読まなくても内容が分かります。ランキングページもあります。AIチャットには評価基準がないので、ランキングが高い作品は評価が高い作品と判断して、その作品に似た物語を作成します。盗作です。
AI脚本作成08 AIチャットの評価方法と評価基準

小説投稿サイトは小説を探すには最適なサイトですが、AIチャットにとっても物語を検索するのに最適なサイトです。AIチャットに物語を考えてと頼むと、小説投稿サイトを参照して、似たような物語を盗作します。AIチャットが考えたと勘違いして使うと、知らないうちに盗作していたということになります。

小説投稿サイト以外に動画配信サイトもAIチャットに盗作されやすいです。動画配信サイトには詳しいあらすじがあります。ランキングとジャンル分けされた映画、ドラマ、アニメなどの内容をAIチャットは参照します。盗作と知らずにAIチャットのアイデアを使うと、盗作で訴えられる可能性があります。

小説投稿サイトの小説はインターネットで公開しているので、今でも盗作されやすいですが、AIチャットを使う人が多くなれば、さらに盗作されやすくなります。今までは盗作しようと思った人にしか盗作されなかったですが、盗作しようと思ってないAIチャットを使っている人にも盗作されるようになります。

小説投稿サイトの盗作はコンクールと違って、AIチャットが盗作と判断することは難しいです。小説投稿サイトに投稿している人が同じ小説を他の小説投稿サイトにも投稿することはよくあり、サイトごとにペンネームを変える人もいるので、AIチャットが小説投稿サイトの盗作を判断することは難しいです。

盗作と判断できても他の小説投稿サイトに投稿されると運営は何もできません。盗作対策で小説投稿サイトで公開した小説を非公開にしたり削除しても、AIチャットはインターネットの最新の情報だけでなく、インターネットの過去の情報も参照しているので、公開した小説の盗作を防ぐのは諦めた方がいいです。

小説投稿サイトに投稿した自分が作った小説を脚本に変更してコンクールに応募するのも辞めた方がいいです。類似作品が既に存在していると思われ、AIチャットに盗作と判断されます。また、小説投稿サイトに一度でも公開した小説は既にAIチャットに参照されて、誰かに盗作されている可能性があります。

ホームページやブログで公開している作品もAIチャットに盗作されます。特にSNSで作品のあらすじをタグを付けて宣伝すると、SNSのタグのページは同じ傾向の作品のあらすじがまとめられたページなので、小説投稿サイトで検索した結果のページと同じようにAIチャットに盗作されやすいです。

私も今後は小説投稿サイトに投稿するのは辞めようと思います。小説投稿サイトのコンクールで受賞した小説はあらすじなどが公開されリンクもされているので消さないですが、それ以外はほとんど削除しました。削除してもAIチャットに盗作されるのは変わりませんが、小説投稿サイトに残す理由もないです。

小説投稿サイトに小説を投稿して勉強のために誰かに意見を聞きたいとか、SNSで宣伝してお互いに感想を言い合う仲間を増やしたい人もいますが、作品の感想を聞きたいなら、作品を公開しなくてもAIチャットに好きなだけ感想を聞けます。AIチャットなら気をつかわず、何回でも感想を聞けます。
AI脚本作成03 AIチャットに脚本の感想を聞いた結果

著作権の問題もありAIチャットが参照したサイトは表示されなくなるかもしれませんが、AIチャットが参照するサイトや情報は変わらないと思います。AIチャットの仕組みを知らないと、AIチャットを使って知らないうちに盗作していることがあり、盗作した覚えが無くてもAIチャットに盗作と判断されます。
この記事のタイトルとURLをコピーする 傾向と対策
傾向と対策