月刊ドラマ 2025年04月

「隣りの女―現代西鶴物語―」向田邦子
男を連れ込む隣人の声を壁に耳を当て聞く専業主婦の女。
女は恋したくなり夫を捨てて浮気するが、結局家に戻る。
隣人も女の内職のミシンの音を聞いていた展開がすごい。

「どうせ死ぬなら、パリで死のう。」伊吹一
姉の子供を預かる人生に絶望した哲学の非常勤講師の男。
子供といつかパリの哲学者のお墓に行くことを約束する。
哲学者らしく理由をつけて結局は行動しないまま終わる。

「憶えのない殺人」大森美香
殺人事件の容疑者になる元駐在勤務の認知症の70歳の男。
被害者はストーカー犯で男の目撃情報があり記憶がない。
町の英雄・駐在さんの人柄で犯人が自首し満足感がある。
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