脚本家学校02 シナリオスクールのメリット・デメリット

シナリオスクールのメリットとデメリットをまとめました。シナリオスクールのメリットから紹介します。私は独学で勉強していましたが、書き方を直されました。自分では分かった気になっていることは、シナリオスクールの講師に作品を添削して貰うまで、分かってないことに気付きませんでした。

月刊ドラマなどでプロの脚本を読むと、こんなに自由な書き方でいいのかと驚きますが、まず基本がどういう書き方なのかを習得した方がいいです。シナリオスクールは何も知らない人を対象にしているので、かなり初歩的なことから順番に教えてくれます。教え慣れているので教え方など工夫されています。

少人数制よりも大人数のところの方がいいです。生徒数が多いとプロを目指す真面目な人も趣味程度の人もいるので、自分と同じぐらいのテンションの人がいて安心です。課題などは一人ではさぼってしまって書けなくなりますが、他の人が毎週課題を書いてるのを見ると、自分も頑張ろうと思えます。

生徒同士で情報交換できるのもシナリオスクールに通うメリットです。シナリオスクールに通い始めの頃は知らないことが多いので、どういう勉強をしているとか課題のどこに気を付けて書いたかとか同じぐらいの悩みの人が多く助かります。同じようなレベルなので生徒同士で教え合えます。

家が遠いとか通う時間がない社会人の場合は通信のシナリオスクールになります。通信のシナリオスクールではテキストを読んで独学で勉強し、課題を送ると添削されて返ってきます。通学でも通信でも同じシナリオスクールの講師が添削するので、添削内容にそれほど違いはありません。

基本さえ習得してしまえば、シナリオスクールに通い続ける必要はないと思います。一人で長編のドラマを書けるようになったら、シナリオコンクール向けの脚本を書けばいいです。シナリオコンクールも慣れが必要なので、受賞作を読んでどういう脚本を書けばいいかが分かったら、ひたすら応募しましょう。

シナリオスクールのデメリットはシナリオコンクールと関係が無いことです。シナリオコンクールの大賞受賞作品を読むと、脚本の書き方が間違っている独学の人が大賞を受賞することも珍しくありません。シナリオスクールで書き方などを学ばなくても、シナリオコンクールで大賞を受賞できます。

私が実際にフジテレビヤングシナリオ大賞、テレビ朝日新人シナリオ大賞、創作テレビドラマ大賞など応募数が多いシナリオコンクールの受賞者が通っていたシナリオスクールを集計してみると、シナリオコンクールの大賞受賞者はシナリオスクールに通わず添削も頼まない独学の人が意外と多かったです。
脚本家学校09 受賞者が多いシナリオスクールの比較

シナリオスクールでは、シナリオコンクールの受賞者が多いと宣伝していますが、宣伝を信用せずに実際に集計してみると、そこまで多くないことが分かります。昔は受賞者が多かったけれど、今は少なくなってしまったのかもしれません。シナリオコンクールで大賞を受賞できると期待しない方がいいです。

シナリオスクールの講師にシナリオコンクールで大賞を受賞した人がほとんどいないので、大賞を受賞する方法を教えられないのではとか、同じことを教えられるので、似たような作品になってシナリオコンクールでは評価が下がるのではとか考えられますが、はっきりした理由はよく分かりません。

シナリオコンクールで大賞を受賞したいなら、シナリオスクールに通わず独学で勉強して、応募するシナリオコンクールだけに絞って対策した方がいいのかもしれません。シナリオスクールで教科書として使われている脚本の参考書はシナリオスクールに通わなくても入手可能なものが多いです。
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