傾向と対策08 シナリオコンクール向けの脚本分析

シナリオコンクールに応募した結果から審査員の評価が高かった脚本の共通点をまとめると、自分の中のどの要素が審査員から評価されているのか知ることができます。シナリオコンクールで受賞できなくても、審査員の評価を聞けることもあります。

私の場合は恋愛もの、時代劇、ホラー、暗い話や真面目な話は全くダメで、コメディが評価されることが分かりました。コメディだらけの脚本より、少しコメティ要素を入れた脚本が評価されることも分かりました。他にも、長い脚本より短い脚本、SFっぽいアイデアが評価が高いと分かりました。

これで自分がどういう傾向のどんな話が得意なのかを客観的に知ることができました。シナリオコンクールの審査員の評価を知ることはとても重要なことです。これは人によって違います。群像劇が得意な人もいれば、ホラーが得意な人もいます。密室会話劇やスポーツものが得意な人もいます。

何でもいいです。自分の中で審査員から評価が高いものを見つけることが大事です。私は初めて受賞した時に、審査員の人から会話劇が面白かったですと言われました。会話劇にしたつもりはなかったですが。脚本家の思いと読んだ人が感じることは違います。シナリオコンクールでは審査員の評価が正しいです。

好きなものが得意なものではありません。自分では得意と思っているものが全く評価されず、適当に書いたものが評価されることはあります。自分のことを客観的に知らないと、評価されない脚本を無駄に書いて、シナリオコンクールに応募し続けることになります。

友達やシナリオスクールの先生が褒めてくれたとか、そんなものは全く関係ありません。その人たちは今まで書いてきた脚本と比較して評価したり、脚本以外にも情報があります。シナリオコンクールの審査員は応募された脚本だけでしか評価しません。

放送される脚本については、視聴者は脚本の勉強をしていない素人なので、友達とかに意見を聞いて作った方がいいですが、シナリオコンクールに応募された脚本は審査員だけしか読みません。素人の意見は気にせず、シナリオコンクールの審査員だけを意識しましょう。

シナリオコンクールの対策している人にお金を払って添削してもらうのも辞めた方がいいです。大賞を受賞する方法を知っているなら、他人に教えるより自分で受賞した方が早いです。大賞の賞金の方が圧倒的に儲かります。そう考えると、そういう人たちが大賞を受賞する方法を知っているとは思えません。

審査員の評価以外を気にする人は、みんなの評判は良かったのになぜ受賞できないのか、添削された通りに直したのにおかしいとか、無駄に悩むことになります。シナリオコンクールで大賞を受賞するために必要なものは、シナリオコンクールの審査員の評価だけです。
この記事のタイトルとURLをコピーする 傾向と対策
傾向と対策