傾向と対策02 こたつめがね式とは

「こたつめがね式」には大きく分けて3つの方法があります。
・脚本を短時間で完成させる方法(基礎・短時間で書く)
・自分が得意なものを知る方法(基本・自分の得意なものを書く)
・シナリオコンクールで大賞を受賞する方法(実践・審査員が面白そうなものを書く)

シナリオコンクールは受験と似ています。受験を例にして説明します。


・脚本を短時間で完成させる方法(基礎・短時間で書く)

受験で一番大事なことは、時間切れにならないように問題を解くことです。時間切れになると、自分の実力を全て発揮できません。まず問題全体を見て、簡単な問題と難しい問題を分けます。簡単な問題は短時間で先に終わらせ、考えないといけない問題に時間をかけて回答します。

脚本の場合は、脚本形式にするなどの単純作業を脚本執筆用のソフトを使って自動で終わらせて、頭を使う考えることに時間をかけます。シナリオコンクールの応募の締め切りに間に合わせるために、短時間で脚本を書けるようになることは、何よりも優先する最も必要な能力です。


・自分が得意なものを知る方法(基本・自分の得意なものを書く)

受験が複数の科目の得点の合計で合否が決まるのと同じように、シナリオコンクールも複数のチェック項目の得点の合計で最終審査に残すか決める場合が多いです。構成やセリフ、アイデアなどです。満遍なく勉強して平均点を上げるよりも、得意なもので高得点を取る方が簡単です。

自分が得意なものとは、審査員の評価が高いものです。自分が得意と思ってるものや好きなものではありません。どういう脚本を書くか知っている友達やお金で添削する人などの評価は、何の利害関係もない審査員の評価と同じではありません。シナリオコンクールでは審査員の評価以外は必要ありません。


・シナリオコンクールで大賞を受賞する方法(実践・審査員が面白そうなものを書く)

受験は合格点以上を取れば全員合格できますが、シナリオコンクールで大賞を受賞できるのはたった1人だけです。審査員が話し合った後で、最終審査に残った脚本の中から多数決で大賞を決定することが多いです。複数の脚本を読んだ後でも審査員の印象に残っていることが重要です。

審査員の印象に残る脚本は、他の人と違う脚本です。他の人と同じと思われたら印象に残らず、大賞を受賞できません。たった1人になるために、みんながやってることをやらず、孤独にがんばりましょう。
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