脚本の入門書を一通り読んでみた感想

脚本の入門書と呼ばれるものを一気に読めるだけ読んでみた。
既に読んだものも読み直し、入手困難な古いものは図書館で探し、
ブログに解説を載せたもの以外にも、ここ10日でほとんど読んだ。

新井一「新版シナリオの基礎技術」
シド・フィールド「映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと」
の2冊は教科書として使われるぐらいだから、かなり参考になった。

海外のものは映画化するかどうかの判断や脚本を書き直す職業があるため
その職業の人が書いたハリウッド式の似たような内容が多い。
ハリウッド映画の歴史から自然と生み出された方法論なのだろう。

映画化するかどうかの判断では、どこをどうチェックしているのか
書き直す場合は、どこをどう書き直したら面白くなるのか。
実際にどうやって映画ができるのかが書いてある。

それに比べ日本のものは映画よりドラマの脚本家が書いたものが多く、
自分の体験談だけを述べたものも多い。
自作のドラマや映画だけを解説したようなものも結構ある。

日本は脚本よりも小説やマンガの入門書の方が充実しているので
脚本の書き方以外では、そっちの方が分かりやすいのかもしれない。
オリジナル脚本より小説やマンガがドラマ化される傾向が強いので。

全体的に生徒を集めて教えている人間が書いたものは分かりやすい。
授業内容をそのまま書いてあるものは、生徒がどこに疑問を持つのか
どういう悩みを持つのかが疑似体験できるので、勉強になる。

上の2冊以外にも参考になるものは多々あったが、重複する部分が多く
脚本の書き方を勉強するには、十分だと思う。
書いていて悩んだら、解決する方法が載っているものを読めばいい。

どちらも例に出てくる映画やドラマが古いので、
2冊以外では好きな映画を例に出している本を読むと分かりやすい。
後は好きな作家の自伝的なものを読むと、やる気になる。
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