傾向と対策17 シナリオコンクール複数応募のデメリット

私は賞金が高かったり副賞が良いシナリオコンクールのときだけ複数応募するようにしています。同じシナリオコンクールに複数応募するよりも、複数のシナリオコンクールに1本ずつ応募した方が、大賞を受賞できる確率が高くなるから、あまり複数応募はしません。

同じ作者の脚本は似てきます。シナリオコンクールに複数応募することによって、自分の脚本同士が足を引っ張り合うことになります。シナリオコンクールで大賞を受賞するために同じ対策をした脚本を2本応募すると、同じような脚本があるので効果が薄れます。

シナリオコンクールの応募作を誰かに添削して貰ったり、友達にアドバイスして貰ったり、ネットで傾向と対策を読んだり、そういうことをおすすめして無いのもこれが原因です。シナリオコンクールで同じ対策をした脚本が他にもあると圧倒的に不利になります。

シナリオコンクールで大賞を受賞する方法を知ってる人に、こういうことに気を付ければ大賞を受賞できると教えてもらったとします。他の人にも同じアドバイスをしていたら、自分以外にも同じ対策をした脚本がシナリオコンクールに応募されるので、応募した人全員がマイナスになります。

シナリオコンクールに応募する人が同じシナリオコンクールに応募する人にアドバイスする場合は、わざわざ自分と似たような対策をした脚本の応募を増やしていることになります。シナリオコンクールで大賞を受賞するためには、自分と同じ対策をした脚本は、少なければ少ないほどいいです。

シナリオコンクールで大賞を受賞する方法を見つけたら、誰にも言わないようにしましょう。シナリオコンクールの大賞を分析した結果や次回のシナリオコンクールの傾向と対策をネットで公開している人もいますが、公表することで、みんながやり出して、その対策はやってはいけないものになります。

シナリオコンクールで大賞を受賞する方法は、自分だけで使うから効果があります。有料で配布すれば儲かりますが、そんなことをするより自分で使って賞金を貰った方が儲かります。そう考えれば、そういうものは何の効果も無いと分かります。

シナリオコンクール常連の人が当たり前のようにやってることをやってはいけないのもそのためです。昔は効果があったと思いますが、みんながやることで効果が無くなりました。みんなと似たような脚本ができるだけで、シナリオコンクールで受賞できなくなります。

毎回最終審査まで行くのに一回も受賞できないみたいな人は、同じ人に添削して貰ったりアドバイスしてもらったり、他の人に対策を言ってないのか注意した方が良いです。シナリオコンクールの最終審査で、同じ対策をした脚本同士で潰し合ってる可能性があります。

「こたつめがね式」で「自分の得意なものを書く」ことをおすすめしているのは、できるだけ他の人とかぶらないようにするためです。人によって得意なものは違うので、みんながやっても同じ傾向の脚本にはなりません。とにかく他人と違う対策をした脚本を書かなければいけません。

良い脚本を書く方法とシナリオコンクールで大賞を受賞する方法は違います。良い脚本はたくさんあっても、それぞれ評価されますが、シナリオコンクールで大賞を受賞するには、応募された中でたった一つの脚本に選ばれなければなりません。
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