傾向と対策05 脚本の箱書きのやり方は数学の証明問題

私はアイデアを考え、箱書きをしてから、脚本を書いてます。アイデアは外で歩きながら考えて、スマホでメモします。箱書きはエクセルの一覧表にアイデアを当てはめて、不足分を埋めていきます。箱書きの不足分も外で歩きながら考えます。脚本は家で脚本形式で書きます。

家でじっと書いてるのは、脚本を一気に書く最後の1日ぐらいです。ある程度、騒がしい方がいいアイデアが浮かびます。まずはこんな話があったら面白そうというアイデアを考えます。設定を思いつく場合が多いですが、タイトルだったり、シーンだったりします。

ここが一番楽しいです。こんな面白い話よく考えたと自画自賛したりします。プロットなどちゃんとしたものではなく、ただのアイデアの集まりです。面白いと思うアイデアを考え、それに関連するアイデアを考えます。矛盾するアイデアでも細かいことは気にせず、とにかくアイデアを出します。

アイデアを箱書きにします。ここが一番つらいです。最終的にどうなるのかを先に決めて、結末から逆算していきます。数学の証明問題のように、こういう理由があったから最終的にこうなったと納得できる理由を順番に並べていきます。理由を思いつかないことも多く、かなり悩みます。

面白いアイデアでも話の流れにあってなければ捨てます。あれだけ面白いと思っていたアイデアも、つじつまがあわないことが発覚して、アイデア自体を没にすることもあります。アイデアが無くなると、箱書きを辞めて、もう一度アイデアを考えるところに戻ります。

箱書きでは、主人公を取り返しがつかない状態にするために邪魔する人やできごとを配置していきます。箱書きだけは何日も考え、なかなか進みません。脚本をどれだけがんばっても箱書きがダメなら面白くならないので、とにかく箱書きだけは時間をかけます。

箱書きの段階では、思いついたセリフなどもメモしておきます。箱書きが終わって、早く脚本を書きたい気持ちの時に一気に書きます。脚本を書く時は、話の流れは箱書きの通りですが、主人公に感情移入して書きます。疲れてくると途中で食事休憩しますが、脚本はだいたい1日で一気に最後まで書きます。

私はアイデア1週間、箱書き6日、脚本1日の2週間でだいたい書くようにしています。締め切りが重なっているときは複数同時にアイデアを考え、複数同時に箱書きをします。まとめてやった方が効率がいいです。脚本だけは書いていると疲れるので、作品ごとに1日使います。
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