脚本通りにはいかない!

「脚本通りにはいかない!」を読んだ。
脚本家の君塚良一の映画を題材にしたエッセイ集。
テレビで踊る大捜査線をまとめて見た影響で、読んでみた。

映画から脚本を予想し、脚本家目線で脚本家の苦悩をまとめているが、
型破りに冒険する脚本家を絶賛し、理論的な作り方を非難している。
脚本家の卵を対象にした講義をまとめたものがあり勉強になった。

計算するタイプと思っていたが、毎回、何箇所か書きながら決めている。
取材したものをそのまま使わずに、フィクションにリアルっぽさを出す。
変わった設定の場合は、定石通りのよくあるパターンにあてはめる。

ドラマは特別な出来事なので、ひねったセリフを考えなければいけない。
「今日の天気は?」「晴れよ」「なら~だね」と続くような会話にする。
1つのシーンごとに常に前のシーンから話が進んでいるようにする。

ドラマにはテーマがないと、何が言いたいのか観客に伝わらない。
自分が面白いと思えるまで書き直す。絶対に最後まで書き上げる。
技術論というより精神論が多かったが、とても分かりやすかった。
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